組合員の皆さまにおかれましては、ロシアのウクライナ侵攻により世界の経済情勢が大きく変動し、国内でもあらゆる物価の高騰、さらに未だ収束の兆しが見えない新型コロナウイルス感染症の影響により、大変なご苦労をされていることと存じます。ワクチン接種や、新薬の普及により、新型コロナウイルス感染症が一日も早く収束することを願うばかりです。
昨年、組合管内では台風による直接的な被害は無かったものの農作物共済では、水稲の風雨による倒伏や、麦の凍霜害や湿潤害により、品質の低下や収量が減少したため、支払共済金が昨年より増加し、畑作物共済では、6月下旬から7月上旬にかけて連日猛暑が続き管内全域において、かぼちゃ・スイートコーンに干害が発生しました。また果樹共済では4月初旬の凍霜害、5月下旬から6月初旬の雹害により梨に被害が発生し、収穫量が減少したため、昨年より支払共済金が増加しました。
収入保険では、新型コロナウイルス感染症の影響や、価格の低下等により農業収入が減少した結果、令和3年の保険金等の支払いが40億円を超え、加入者の皆さまの農業経営の安定に寄与することができました。また、管内市町と連携し、4市2町で令和4年度の収入保険加入者の保険料等が助成されることになりました。各市町により助成の内容は異なりますが、加入者の負担軽減に繋がるものと思っております。
令和5年も組合員の皆さまの農業経営の安定をサポートできるよう、地域の営農形態やニーズなどを踏まえつつ、農業共済事業、収入保険事業の推進に積極的に取り組み、長引くコロナ禍の影響や穀物・資源の価格高騰などで農業経営が厳しさを増す中、農業保険が農業経営の基幹的セーフティーネットとしての役割を十分に発揮できるよう努めてまいります。
結びに、本年も「組合員が主役の組合運営」と組合員に納得していただける事業展開をしてまいります。皆さまのご繁栄を心よりご祈念申し上げ、挨拶とさせていただきます。
